2009年2月13日金曜日

[農業日誌]ジャガイモ植え付け

ハウス内にマルチを敷いて植え付けをしました。
ただしハウスといっても側面、妻面がネットなので霜除け程度の効果しか期待できませんが。

9218マルチで一つ置きにして、右左が揃わないよう、いわゆるチドリで植え付け。
ハウスの幅が3mなのでマルチは2本。奥行き25mで70個×2列×2本の280個分。
10kgの種イモから315個に切り出したので、約9kg分ですか。
去年は2月21日頃なので10日ほど早い勘定です。

今年は暖かい気がしますが(去年の2月は寒かった~)さてどうでしょう?
このところ、天候が安定しないので「例年通り」が通用しません。


露地植えは来月。そろそろ有機物を鋤き込まないと。


あ、そうそう。品種はキタアカリです。
今一番アピールできる品種だと思います。

露地分にはチェルシーも混ぜる予定。

2009年2月4日水曜日

[ニュース]大朝日の言い分

朝日新聞2月2日付け社説は農政改革に触れている。
→http://www.asahi.com/paper/editorial20090202.html

いわく
・減反の結果、食糧自給率は主要国で最低水準の40%へ落ちた。耕作放棄地と休耕田を合わせた面積は東京都の3倍近くにまで増えた。
・受け継ぐ世代が育っておらず、新規参入も少ない。
・日本がこれまで通り大量の穀物輸入を続けられる保証はない。

で、こう続く。
・減反政策をやめてコメ増産にかじを切る。
・主食用の需要が減っているので、米粉を小麦の代わりに普及させる。
・飼料米の生産を拡大する。
・生産性をあげるため耕作規模拡大を促し、将来性ある農家を重点的に支援する制度改革も不可欠。
・企業の農業参入も実現しなければならない。

最後にこう締める。
「処方箋はこれほどはっきりしている。後は実施するだけだ」


思いっきり上から目線ですね。

私の言いたいとこは以下。
・減反の反省がない
→政府買取りで米が余ったからの「減反」政策で、自給率の低下と減反の関係は疑問。

・米粉の普及
→以前に「食糧は高いのか?」と書きましたが、小麦並みに60kg8000円で買い支えてくれても、それだけの需要はあるのか?大朝日の力で普及させるのなら、主食需要からまず増やしてみろ。

・飼料米拡大でどうなる?
→飼料米の価格は60kgで1,800円(※1)。多収品種で4割ほど収量が多いとしても60kg12,000円の食用米にはとても及ばない収益。

※1:「農家こうめのワイン」
→http://ameblo.jp/vin/entry-10055416535.html

・将来性ある農家
→多くの農家が将来、なにより現在のためにがんばっているのに、簡単に言うな。
農家がサラリーマン平均くらいに休んで稼げれば何もしなくても農業人口は増える。

・企業の農業参入
→平成15年4月から実施されている構造改革特区制度において、「農業生産法人以外の法人に対する農地の貸付けを可能とする農地法の特例措置」が講じられ、平成17年9月の農業経営基盤強化促進法改正により全国展開の措置が講じられました。(農水省ホームページより要約)
実現していないようにうそぶくな。


減反廃止については、参考にしたサイト「農家こうめのワイン」内でも「減反廃止の議論」として取り上げています。こちらも是非!
→http://ameblo.jp/vin/entry-10199127810.html

2009年2月2日月曜日

[論文]カロリーカットで記憶が改善するかもしれない 他

高齢者にはカロリー制限が有効
健康な高齢者に3ヶ月30%カロリーを抑制すると記憶力が増しインスリン濃度が低下した。

詳細記事は以下に。
(大きい頁なので下1/3くらいまでスクロールするか、日記の検索を試してください)
→http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20090127

これの凄そうなところは、カロリー制限群と通常通りの食事群と比較した他に「多価不飽和脂肪酸を多く摂る群」とも比較したところ。多価不飽和脂肪酸の代表選手はDHAですね。
Wikipediaによると「アルツハイマー型痴呆やうつ病などの疾病に対してもDHAの摂取は有効であるといわれている」とか。
で、その群と較べても2割ほど記憶試験の成績がよかったようです。

この検査では3群の総数が50人しかいないことも少なすぎますし、食事制限をしたかどうかもあいまいであるようです。
追試の結果を待ちたいところですが、記憶力の低下があらわになってきた人(私も含めて)に期待できる論文ではないでしょうか。


ちまたではギャル米鮮魚料理「きぶんや」のフグ中毒の方が話題かもしれませんが、そこはマイナーブログの意地ってヤツです。
とか言いつつしっかりリンク張ってあるところが…。

2009年1月16日金曜日

[ニュース]和牛農家、申告漏れ続々 高騰で売り上げ急増

今月14日の元記事は以下。
→http://www.asahi.com/national/update/0113/TKY200901130387.html

「悪質な所得隠し」と言われればその通りなのですが、ちょっと気になる点があります。
ネット記事ではありませんが、新聞申告しなかった所得は約800万円の高級車の購入や、ゴルフ会員権の購入にあてたそうですが、その他に自宅や畜舎を建て直しにも使ったとか。

車やゴルフ会員権はともかく、畜舎の建て直しは経費で落ちる部分でしょう。
どういう帳面管理をしているのか分かりませんが、普通ならしませんよね。

追徴課税で廃業などともありました。このところBSEや飼料高騰などで経営が苦しいようですが、課税のダメージで廃業する程度の経営は自転車操業にも達していないような気もします。

ちょうど15日に農業簿記の記帳会がありまして、年間数千万の所得を単純に羨ましいとも思いつつ、何かウラがありそうな気がしたのでちょっと記録。


余談の雑記。
今年は暖かいのか、かかとの荒れがいつもより少しだなぁなどと思っていましたら、手の甲にひびが出てしまいました。赤くただれた感じ。さほどかゆくはなく痛みがあるんですが、あかぎれまではいってないと思います。
手がこんなになることは今までなかったのですが、年のせいでしょうか。
食べものを扱うからとあまりクリームをつけたりはしなかったのですが、手の甲くらいはケアしようかと思っています。

2009年1月8日木曜日

[ニュース2つ]

今日の朝日新聞より

・「耕作放棄地 リサイクル」より気になったとこだけ。
 全国の耕作放棄地はこの20年で3倍近くに増えた。農地全体の1割程度を占めるらしい。最大の要因は農産物価格の低迷とか。
 また、特区制度や'05年9月施行の改正農業経営基盤強化促進法に基づき農業参入した株式会社やNPOを含む法人は155市町村で320。全国の耕作放棄地38万6千ヘクタール('05年)に対し、法人参入分は約950ヘクタール。('08年9月)。農地を借りて参入した156法人に農水省が行った調査('06年)によると売上高は「営農を始めたばかりでなし」33%、「(産物は)自社利用するためなし」が14%。

※いま、うちも親父の病気とかで手が足りません。ボランティアを頼むのもありかもしれませんが、仕事の組み立ての都合で(市場出荷と直売の比率とか)なかなか第三者には難しく…。どうなっていくか、どうしていくのか、思案中。
 あと法人の農業参入ですが、企業経営と農業経営が両立させえるなら参考に聞いてみたいものですが、やはり難しいですかね。最終消費を抱える企業なら協力農場みたいな形でありそうですけど。これも価格問題ですかね。

・「土なし苗床 屋上緑化」
 サントリーは土を使わず、軽くて植物もよく育つ苗床を開発。名称は「パフカル」。ウレタンベースの原料液に、マイクロメートル単位まで粉砕した数種類の木屑などを混ぜて膨らませる。重さは土の約半分。内部に多くの気泡があり、根の成育に必要な空気が保たれるため、植物の成長も早く根の成長は約5倍、全体重量で見ても約2倍(約1ヶ月間)。
 設置の際は、これを専用トレーに並べて給水管を配置、センサーで水遣りを行うらしい。価格も「土」を使った商品の価格とほぼ同じ。

※価格については、従来品とほぼ同等ということですが、ポット苗ということは毎回入替えですよね。それならやはり高いんじゃないでしょうか。結局、何をしたいのか、ということですかね。低木まで植えたいのか、ビオトープを作りたいのか、畑を考えているのか。手間をかけずに緑化というだけならポトスとかを使えば、もっと簡単に済みそうですけど。

2009年1月2日金曜日

2009新年

またずいぶんと間隔が開いてしまいました。この間、食品の偽装表示・不正表示や毒物混入などイヤな事件が多かったですね。
今、カップヌードルを食べていたら、フタの裏側に「移り香」のことが書いてありました。これも話題になった事件でした。防虫剤などと一緒にしているほうが悪いとは思いますが、企業としては誠実に対応してくれているほうだと思います。

最近(年度初めくらいからでしょうか)、TBSラジオで「田中雄介の食卓応援隊」というのが日曜夕方放送されています。JA全農プレゼンツということもあって「地産地消」を推奨しつつ、興味深い話題やゲストトークが盛り込まれています。

また、ブログもがんばろうと思えた話題2つでした。

2008年10月13日月曜日

[料理]シソの葉、保存法

少し前にラジオで聞いたもの。
ずるずるとやり残して今になってしまいました。

・シソ葉は水洗いした後、よく水気を切る。
・調味液(醤油:ゴマ油:味醂=2:1:1)に漬け込む。

穂紫蘇はどうなのか?バジルはどうなのか?
疑問は浮かぶけれど、まずは試してみないとね。

覚え書き程度に。

■前回のりんご農家は次が(中)だったのを読んだのですが、(後)は読み損ねました。借金の額を聞いて、覚悟を決めたとかありましたが、度胸が据わるものでしょうか。

相変わらずフラフラと腰の据わらない自分を振り返り、ちょっと反省。

2008年9月22日月曜日

[海外]キューバ農業大打撃

本日の朝日新聞から。
巨大ハリケーン、グスタフ(8月上陸)とアイク(9月上陸)の影響でバナナ畑約5万3千ヘクタール、サトウキビ畑約15万6千ヘクタールが浸水などの被害を受け、タバコ、コーヒーなど主力産品への影響も大きい。
住宅は約32万棟が全半壊。被害額は50億ドルと推計とか。

キューバといえば、知る人ぞ知る有機農業大国。
今後の動向が気になります。


■同夕刊の連載『にじんだ星をかぞえて』(上原隆)では青森のりんご農家の話が。
6月に雹害を受けたりんごだが、表面の傷を取れば食味には影響がないという。
毎年のように自殺者が出ているりんご農家。

来週のつづきで希望は見えるのでしょうか。