2008年5月15日木曜日

[ニュース]食糧は高いのか?

世界的に始まった食糧争奪戦:記者は「菜食主義」宣言http://wiredvision.jp/news/200805/2008051422.html

菜食主義が食糧争奪戦にどの程度関与できるかはわからない。
記者もエコバッグ程度かとも書いているが…。

気になったのは引用部分。『TheStar.com』からこう引いている。

30年間続いた食糧の安い時代はもう終わったということで、農業経済学者たちの意見は一致している。

例えば昨秋のシカゴの穀物市場の先物価格で価格は1ブッシェルあたり8ドル。で、2005年~ 2006年の先物価格は1ブッシェルあたり、3ドル~3.5ドルでしたので、二倍以上に高騰している、という事になります。

コレ、お馴染みの単位で考えると、どの程度でしょう。
小麦の1ブッシェルを27.2155kg(体積基準の単位をさらに品種別にポンドからkgに直してます)、円を1ドル105円、として1ブッシェル3.5ドルは60kg810.2円。
で、高騰といわれる8ドルのほうで1851.9円/60kgです。1万8千円じゃないですよ。


これで高騰ですか?


ちなみに、国内では保護作物ということで、政府の小麦買入価格の算定案などを眺めると、平成18年産小麦の基準額が「8040円/60kg」と提案されています。(※1)
国際価格と国内価格の差異は今回置いといて…。

平成17年の小麦の反当たり収量は411kg。(※2)

以上から1反(1000平方メートル)の小麦畑で5万5千円の売上となるわけです。
東京ドームのグラウンド面積は13,000 平方メートルですから71万5千円。

国際価格より高いのは認めますが、
国内で仕事として成り立つにはどの程度の面積が必要になると思いますか?

もちろん冬から初夏の栽培で、小麦以外のものを作らないわけではないでしょうが、同時に売上は粗利で経費を引いていないことも加味してください。


※1平成18年産麦の政府買入価格の算定(案) 
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20051007press_1s04.pdf

※2農林水産統計「平成17年産4麦の収穫量」
http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/4baku2005-11/4baku2005-11.htm

2008年5月14日水曜日

[雑記]方針転換のお知らせ

三ヶ月もブランクができてしまいました。

なかなか順調に作業が進まず(恥ずかしすぎて)書けないことが多かったのも一つ。
忙しかったのも一つ。

でも、このところ中国産ギョーザとか肥料原料の高騰などいろいろ話題は豊富なんですよね。
そんなわけで、食関係のニュースクリップなども合わせ、旬の情報を自分用に整理するためにもブログを復活したいと思います。

どんなんなるか、さて?