2008年10月13日月曜日

[料理]シソの葉、保存法

少し前にラジオで聞いたもの。
ずるずるとやり残して今になってしまいました。

・シソ葉は水洗いした後、よく水気を切る。
・調味液(醤油:ゴマ油:味醂=2:1:1)に漬け込む。

穂紫蘇はどうなのか?バジルはどうなのか?
疑問は浮かぶけれど、まずは試してみないとね。

覚え書き程度に。

■前回のりんご農家は次が(中)だったのを読んだのですが、(後)は読み損ねました。借金の額を聞いて、覚悟を決めたとかありましたが、度胸が据わるものでしょうか。

相変わらずフラフラと腰の据わらない自分を振り返り、ちょっと反省。

2008年9月22日月曜日

[海外]キューバ農業大打撃

本日の朝日新聞から。
巨大ハリケーン、グスタフ(8月上陸)とアイク(9月上陸)の影響でバナナ畑約5万3千ヘクタール、サトウキビ畑約15万6千ヘクタールが浸水などの被害を受け、タバコ、コーヒーなど主力産品への影響も大きい。
住宅は約32万棟が全半壊。被害額は50億ドルと推計とか。

キューバといえば、知る人ぞ知る有機農業大国。
今後の動向が気になります。


■同夕刊の連載『にじんだ星をかぞえて』(上原隆)では青森のりんご農家の話が。
6月に雹害を受けたりんごだが、表面の傷を取れば食味には影響がないという。
毎年のように自殺者が出ているりんご農家。

来週のつづきで希望は見えるのでしょうか。

2008年9月20日土曜日

[ニュースとか]安値だったり、モカが飲めなかったり

前回の農耕起源の社会を語ると原始共産制になるような…。
あらためて書くかは熱も冷めたのでもうちょっと熟考します。


■全国農業新聞は野菜の安値の話とか。
19日、北海道内の空知管内南幌町で25トンのキャベツが廃棄されてます。
全国でキャベツの緊急需給調整を実施された関係でしょうが、これで9月中旬に全国で7145トンの出荷を停止し一部は学校給食とか有効利用を探っていたようですがなかなか全量は…。

他は、中国のメラミン入り牛乳とか相変わらず毒入り食品の話題。

■そんななか、エチオピアからのコーヒー豆が輸入停止になっているのをご存知でしょうか?ただこれについては中国とは少し事情が違う様子。

→http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/05/h0509-6.html

殺虫剤の成分が検出されたようなんですが、この値がちょいと難しい。
判断の基準となる値は、2006年5月29日から施行された食品残留基準のポジティブリスト制度になったことで設定された一律基準値が適用されているようです。

この一律基準値には少し説明が必要でしょうか。

従来の制度(ネガティブリスト制)では、残留基準値が設定されていない場合には、いくら残留していても規制はありませんでした。

実際にどれくらいの比率かというと…
1)全世界で食用作物に使用される農薬数が約700
2)国内で食用作物に使用される農薬数が約350
3)食品衛生法による残留農薬基準が設定されている農薬数は約250
1)-3)で約450の農薬が流通規制がなかったわけです。

「ポジティブリスト対策情報」
→http://www.agri.zennoh.or.jp/hiyaku/positivelist/

食の安全にとってはいい話なわけですが、そう簡単に基準値が設定できるわけでもありません。コーデックス規格や海外の残留基準値をもとに暫定基準も設定されましたが、それでも設定されなかったものについては、一律基準値として0.01ppmが「人の健康を損なうおそれのない量」として設定されているわけです。

悪いことではないようですが、問題のある例として以下のようなことが考えられます。

ある農薬の残留基準値がAという作物で0.2ppm、Bという作物で0.02ppmだった場合、0.01ppmという一律基準値は妥当かもしれません。
しかし、Aという作物で2ppm、Bという作物では3ppmだった場合、0.01ppmという値は数百倍の厳しさになります。

今回のエチオピアのコーヒー豆がこの後者のようです。
ヨーロッパの基準ではクリアできているようなんですよ。

コーヒー業界の働きかけが弱いのか、農水省の仕事が甘いのか。

エチオピア・モカの飲めない状況はしばらく続きそうです。


■9月13日、先週の朝日新聞で色平哲郎さんという佐久総合病院の医師の記事がありまして、そこで紹介されていた玉井袈裟男の「風のノート」から
「風は遠くから理想を含んでやってくるもの/土はそこにあって生命を生み出し育むもの/君が風性の人ならば土を求めて吹く風になれ」
土からすれば、あんまり強い風が吹いてもいい作物はできないんですけど…。
ま、茶々を入れるのが本意ではありません。好き勝手に吹く風よりは「土を求めて」吹く風は優しいとは思います。覚え書きとして。


昔、メールは一件、一内容と言われました。
こんなまとめ書きはマナー違反かもしれませんがついつい…ねぇ。

2008年9月7日日曜日

[ニュース]朝日新聞から

昨日は農関連の記事が目立った。
・「三笠フーズ(大阪市北区)が政府から工業用に限定された有害米を食用に転用していた」
・アメリカ穀物協会代表特別補佐エリック・エリクソンさんインタビュー
穀物高騰で米国の農家は喜んでいるでしょう。
「収入が増えるのはハッピーだが、農機を動かす燃料代や地価上昇で生産コストも上がっている。飼料高が畜産農家の経営に打撃を与え、飼育頭数を減らす動きが現れている。穀物相場が天候に加えて投機にも左右されることで、農業が今まで以上にリスクの高い商売になり、問題だ」など。
・異見新言 塩見直紀(半農半X研究所代表)
「若者帰農 農ある暮らしを元に生きる」
'04年に著書を読んだときと同様の意見。

さて昨日は市民農業大学に出かけてきました。
これは農家の畑を借りて、市民と野菜作りをするというもの。
先週はキャベツやブロッコリーの定植、ハクサイの種まき。今週はダイコンの種まきとコマツナ、ホウレンソウの種まき。
どうしても技術面の話になってしまいます。それでも天候に左右されることや種が外国から来ていることなども織り交ぜ、農業への理解を深めてもらっているわけですが、個人的には上のニュースの3つめ、「半農半X」など農業とは?という部分を考えてほしいと思っています。

狩猟起源の西洋社会が能力主義になるように、農耕起源の社会はまた別の方法を取れるのではないでしょうか?
この先は時間もないので次に…。

2008年8月30日土曜日

[雑記]相続税

昨日のラジオで、経済アナリストの森永卓郎氏が、相続税の改正を訴えていた。
要は基礎控除を下げて税収を上げようというもの。

で、ネットを漁ったらこんなのが出てきました。(※1)
「遺産というのは、「棚からぼた餅」のように入ってくるお金」だから生活には影響しないということらしいです。
ざっとコメントを見るだけでも反論は山のように出ています(賛成という人もいる)。

都市農家から言わせると、やっぱり乱暴な意見ですね。
ただ地方でも実態より高く地価を評価しているが、実は半値でも売れないものもあるという現実も指摘されていて興味深いところ。

庶民派森永といっても、これは取る側の論理で取られる側には立っていないんだな、とガッカリしました。


実際、先日聞いた話で、相続税改正の動きはあるようで、詳細変更・原則増税という流れらしいです。

とにかく相続税さえなければゆるやかに減少していくだろう農地が(それでも、減るだろうけど)相続税によってガクンガクンと大幅に減っているのは周りを見れば一目瞭然。

そろそろ相続のことなど考えなければいけないのに、お先真っ暗です。

※1消費税論議を吹き飛ばす、相続税改正の大きなパワー
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/o/122/

2008年5月15日木曜日

[ニュース]食糧は高いのか?

世界的に始まった食糧争奪戦:記者は「菜食主義」宣言http://wiredvision.jp/news/200805/2008051422.html

菜食主義が食糧争奪戦にどの程度関与できるかはわからない。
記者もエコバッグ程度かとも書いているが…。

気になったのは引用部分。『TheStar.com』からこう引いている。

30年間続いた食糧の安い時代はもう終わったということで、農業経済学者たちの意見は一致している。

例えば昨秋のシカゴの穀物市場の先物価格で価格は1ブッシェルあたり8ドル。で、2005年~ 2006年の先物価格は1ブッシェルあたり、3ドル~3.5ドルでしたので、二倍以上に高騰している、という事になります。

コレ、お馴染みの単位で考えると、どの程度でしょう。
小麦の1ブッシェルを27.2155kg(体積基準の単位をさらに品種別にポンドからkgに直してます)、円を1ドル105円、として1ブッシェル3.5ドルは60kg810.2円。
で、高騰といわれる8ドルのほうで1851.9円/60kgです。1万8千円じゃないですよ。


これで高騰ですか?


ちなみに、国内では保護作物ということで、政府の小麦買入価格の算定案などを眺めると、平成18年産小麦の基準額が「8040円/60kg」と提案されています。(※1)
国際価格と国内価格の差異は今回置いといて…。

平成17年の小麦の反当たり収量は411kg。(※2)

以上から1反(1000平方メートル)の小麦畑で5万5千円の売上となるわけです。
東京ドームのグラウンド面積は13,000 平方メートルですから71万5千円。

国際価格より高いのは認めますが、
国内で仕事として成り立つにはどの程度の面積が必要になると思いますか?

もちろん冬から初夏の栽培で、小麦以外のものを作らないわけではないでしょうが、同時に売上は粗利で経費を引いていないことも加味してください。


※1平成18年産麦の政府買入価格の算定(案) 
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20051007press_1s04.pdf

※2農林水産統計「平成17年産4麦の収穫量」
http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/4baku2005-11/4baku2005-11.htm

2008年5月14日水曜日

[雑記]方針転換のお知らせ

三ヶ月もブランクができてしまいました。

なかなか順調に作業が進まず(恥ずかしすぎて)書けないことが多かったのも一つ。
忙しかったのも一つ。

でも、このところ中国産ギョーザとか肥料原料の高騰などいろいろ話題は豊富なんですよね。
そんなわけで、食関係のニュースクリップなども合わせ、旬の情報を自分用に整理するためにもブログを復活したいと思います。

どんなんなるか、さて?

2008年2月9日土曜日

また雪

1月23日、2月3日、6日に続いて今年4度目の雪ですか。多すぎ。

けっこうな降りだったんで先ほどビニールハウスの雪下ろしをしてきました。
10cmくらいは積もってましたね。
今、レーダーを見ると、ほとんどの雲は抜けていったようなので少し安心です。
降っているのもボタ雪から霙に変わってきているみたいだし。

まだ何回か降るのかなぁ。イヤだなぁ。

そうそう、あと晩生のブロッコリが直径10cmくらいにまで大きくなっているのですが、前回あたりの雪で枝を折られ寒さもあって大きくなれないところにこの雪だと数割はダメになってしまうかもしれません。早生は出し切っただけに惜しいです。

2008年1月24日木曜日

昨日、は関東で雪。
一時は積もる勢いだったんですが、雨に変わって溶けてしまったようです。

よく雪国の人が東京の人はあんな少しの雪ですぐケガをすると言いますが、
農業のほうでも似たようなことがあります。

それはビニールハウス。

とはいえ雪国のハウス事情は知らないのですが、あまり大雪でハウス倒壊というのは聞きません。逆にこっちで10cmも積もれば雪を落としに行かないと…
つぶれます。

まあ昨日は途中でもそこまで積もりませんでしたが。


今日は風ですねぇ。外仕事は最小限にして逃げ帰りましたよ。

2008年1月8日火曜日

【農業日誌】昨年末のことなど

年が改まりました。おめでとうございます。
年末のバタバタこそを書け!という感じですが、忙しいときはそれでいっぱいなんで、やはりまったり、のんびりと書き続けられればいいんじゃないでしょうか。

昨年末は市場出荷用のダンボールやPP袋が到着。場所を取りますし、金額的にも大きいです。

やり残したことは、ビニルハウスの設置、タマネギ定植、春キャベツ定植とかまあいろいろです。
今年の暖冬は虫も生き残ってしまっているというデメリットもありますが、うちのような手の遅い農家にとっては霜の被害も少ないという多少のメリットも…。
まあ急がないと、どんどん春モノの準備が遅れますけど。


そんなわけで、がんばろう!と思いつつ、相変わらずの1月を送っております。
今年もよろしくお願いします。